リワーク(復職支援プログラム)とは、うつ病を中心とするメンタルヘルスの不調で長期休業していた労働者を会社側が支援するため、どのような職場でも適切な対応が出来るように、関係者の役割や活動の基本などをあらかじめルール化しておくものです。しかし、現状ではメンタルヘルスの不調で休業した従業員の対応に苦慮している企業も多いことでしょう。病気自体の難治性や再発などもありますが、復帰に向けた社内制度が整っていないことや、復職後に適応できず再休職になってしまうなどの問題があります。急いで復職させることは、本人の病状の安定を妨げるだけではなく、周囲の人間関係にも悪影響を及ぼす可能性もあるので、「復職支援プログラム」に基づいた対応が求められているのです。

メンタルヘルスの不調は完治に時間がかかり、何かのきっかけで再発しやすいので、本人の状態や企業側の都合、場合によっては主治医の意見も合わせながら復職プログラムを組み立てていきます。本人を復職させる場合は、主治医から復職診断書が出ていることが前提で、無理な内容の復職プログラムにならないように十分気をつける必要があります。例えば、挨拶程度の出社から始めて、リハビリ勤務を経るなど計画的・段階的に職場復帰を果たしていくとよいでしょう。新しい職場環境や人間関係はストレスになる可能性もあるので、復職するときは現職への復帰が望ましいです。しかし、メンタルヘルスが不調になった原因が元の職場の業務や人間関係の場合は、異動なども視野に入れながら本人と話し合い、復帰する職場を検討していく必要があります。
復職の目途がたったら、休職中の扱いにはなってしまいますが、本格復帰したときのストレス緩和のためにリハビリ勤務(ためし復職)を行ってみるのも良い方法だと思います。一日数時間勤務で一週間に数日出社するといった出勤体制にすることが望ましく、仕事内容も負担のかからない仕事を選択しましょう。リハビリ勤務の問題点は、休職扱いなので無給なことと、通勤途中で事故に遭っても補償されないことです。リハビリ勤務を行う前に、本人に確認して双方納得の上で行う必要があります。
従業員のメンタルヘルスを守るため、ぜひ復職支援プログラムを活用してください。